2001-
「歴史から学び、新たな時代のパイオニアとなれ」
-成田社長、東証一部上場の祝賀会にて
世界を舞台に、進化に邁進
世界に目を移すと、メガ・エージェンシーによる大型M&Aが加速し、生存競争が激化の一途をたどっていた。その中で電通はヨーロッパとアメリカを結ぶ新たな提携関係を構築した。2002年にはフランスのピュブリシス・グループがビーコム3グループを傘下に収めることを認める一方で、電通がそのピュブリシス・グループと資本業務提携することで合意した。
アジアの主要地域においても、Dentsu Asia Pte. Ltd.やDentsu Chinaの設立など、各地域に本社機能を置いて積極的にネットワークの拡大を推進した。成果は着実にあがり、Dentsu Thailand Ltd.は2003年の推定売上高で2位につけ、2004年にはBeijing Dentsu Advertising Co., Ltd.が営業利益ベースで中国国内の広告会社ランキングで1位(中国広告協会発表)となった。
スポーツやエンターテインメント関連の事業を始めとするコンテンツマーケティング領域でも、電通は世界的に反響のある成果を次々とあげていった。2002年に日韓が共催したアジア初のFIFAワールドカップ™や大成功に終わった2005年の愛知万博など、国内/国際イベントの開催に際して、電通は重要な役割を果たした。
エンターテインメント領域では、日本歴代1位の興行収入を記録し、2003年のアカデミー賞長編アニメーション部門や2002年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した宮崎駿監督のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」(2001年公開)の製作委員会にも電通は名を連ね、同作品の成功に貢献した。
- 写真1:ピュブリシス・グループとの会議。
- 写真2:「千と千尋の神隠し」の興行収入は300億円を超えた。
- 写真3:初尽くしだった2002年FIFAワールドカップ™―21世紀初開催、アジア初開催、そして史上初の共催。
- 写真4:2005年の愛知万博の来場者は当初目標を大きく超える2,200万人を数えた。電通は2010年の上海万博でも重要な役割を担った。