Message内部統制担当役員からのメッセージ

執行役員 桜井 俊

ステークホルダーの期待に
応えられる内部統制を

執行役員 桜井 俊

2018年1月に社外から執行役員に就任し、内部統制を担当しています。一連の労働問題を受け、労働環境改革などをしっかりと進めていくためには、外部の視点、これまでの経緯に関わっていない立場の人間も執行体制に入れ、当社の運営を見直していくことが必要、との判断からだと思います。

そのような外部経験を踏まえて当社を見ますと、社員一人ひとりが、高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいる様子がうかがえます。また、多様な分野でビジネスを展開していることから、多彩な人材を有しているとも感じています。

他方、そうした人材面の質の高さの一方で、労働環境などの面での配慮に欠けた点があったのかも知れません。

担当する内部統制は、財務の健全性、業務プロセスの適正性、IT 環境の整備、法令順守などの面で、しっかりとした会社運営がなされるような仕組みを整備するとともに、それを点検して、会社を取り巻くリスクを最小限に抑えることだと理解しています。当社は、労働問題を踏まえ、2017年4月から、取締役会の下に「内部統制・コンプライアンス委員会」を設けて、内部統制機能の一層の充実を図ることとしました。私は本年1月から本委員会の委員長として、会社を取り巻く重要なリスクを抽出、分析し、それぞれのリスクに対応する担当役員を選任し、リスクの防止および抑制するための取り組みを進めています。

またそうしたシステムの整備とともに、PDCAサイクルをしっかりと回していくことが重要なことから、内部監査部門、監査等委員である取締役とも連携しています。

さらに当社グループの内部統制システムを構築し、グループ全体としてのリスクを抽出、内部統制の観点からのグループ管理の徹底を図っています。

私は内部統制およびコンプライアンスを、スポーツに例えて理解しています。スポーツの世界では「ルール」をしっかりと守った上で、競技に勝利することが求められています。ルールを守らずに勝っても尊敬はされません。ビジネスもまた同様で、共通ルールのもとで競争することが必要です。こうした、ビジネスを展開する上でのいわば前提条件であるルールをしっかりと整えて守っていくことが、内部統制であると考えています。

急速に進むデジタルエコノミーなど、事業を取り巻く環境も大きく変わりつつあります。当社グループがSDGs(持続可能な開発目標)などの社会的な問題、地球規模の課題解決に積極的に貢献しつつ、持続的発展を遂げていくため、企業経営上の課題にしっかりと取り組み、ステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。

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