電通グループの強み
ケーパビリティ
メディア
当社グループは、メディア・ビジネスでは世界有数のグローバル・メディア・エージェンシーとして、そのプレゼンスをさらに高めつつあります。特に、国内事業においてはトップシェアを維持しています。また、当社グループのメディア・エージェンシー・ネットワークは、国内事業については当社、海外事業については、Carat・Vizeum・電通メディアの3ブランドが、世界トップクラスのサービスをクライアントに提供しています。中でもCaratは、当社グループ最大のメディア・ブランドです。メディアエージェンシー調査機関RECMAが2014年6月に発表した、世界62カ国における2013年のメディア取扱高の成長率ランキングにおいて、第1位(前年比19.3%)となりました。複雑化が進むメディア環境下で、ソーシャルメディアからマスメディアへの情報波及効果などメディア・コンタクトポイントの相互作用は、ビジネスを円滑に進める上で単独メディアがもたらす効果と同様、重要になっています。そうした中、当社グループ独自のエコシステム・プランニング・フレームワークにより、最適なソリューションを提供することでクライアントをサポートしています。具体的には、独自のエコシステム・プランニング・フレームワークを通じて、エコシステム全体にわたって消費者行動分析と単独メディアおよびメディア間のシナジー効果も含めた効果測定をすることで、クライアントのメディア投資が最大化されるようアドバイスを行っています。このプランニング・フレームワークを支えているのが、豊富な実績を活かした分析ツール「CCS(コンシューマー・コネクション・システム)」などの当社グループ独自の最新鋭のプランニング方法論やツール・メソッド群です。これらによりクライアントは、消費者行動に関するマーケティング戦略を構築することが可能となります。

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- WPP、Publicis、Omnicom、Interpublic GroupおよびHavasのメディア取扱高は、RECMA Overall ActivityRankings 2013のOverall Activity Billingsに基づく。
電通グループのメディア取扱高は、電通イージス・ネットワークのメディア取扱高と電通単体のメディア取扱高の単純合算により算出。
電通イージス・ネットワークのメディア取扱高は、RECMA Overall Activity Rankings 2013のOverall Activity Billingsに基づく。
米ドル建ての電通単体のメディア取扱高は、円建ての電通単体のメディア取扱高を2013年の通年平均為替レートにて換算。
- コラム:メディア・エージェンシー機能の再定義への挑戦
- マシュー・フック
Carat UK(カラ英国)
社長 -
Caratのグローバル・ビジョン
Caratはグローバル・ビジョンとして、クライアントにとってより高い付加価値を創出する「Redefining Media(メディアの再定義)」を掲げています。このビジョンは、Caratが従来型のメディア・プランニングやメディア・バイイング・エージェンシーを超えた存在となるための原動力であり、このビジョンを実践することで、クライアントにとって必要不可欠なビジネス・パートナーとしてのポジションを獲得することができると考えます。
複雑な環境におけるクライアントサポート
われわれのクライアントは、グローバリゼーションやマーケティング・コンバージェンスといった潮流の中で事業を展開しています。こうした動きが活発化するに従い、クライアントは、将来的な成長の源泉と投資やリソースにおける優先事項を判断するため、世界中の消費者行動を包括的に理解する必要があります。
Caratは、クライアントのビジネス・パートナーとして、マーケティング・エコシステム全体にわたり、すべてのコミュニケーション・チャネルやプラットフォームに関する独自の視点を持っています。この基盤となるのが、消費者行動に対する卓越した分析力であり、それは独自の協調的事業運営モデル「One P&L」によって支えられています。こうして、ソーシャル・メディアやサーチ・オプティマイゼーションといったさまざまな領域において、クライアントに専門的なアドバイスを提供することができるのです。
その結果として、「Redefining Media(メディアの再定義)」の実践を通じて、クライアントに対して広く複雑なマーケティング・エコシステムにおけるマーケティング予算に関するアドバイスを行うことが可能となります。
グローバル・ビジョンのローカライジング
Caratのグローバル・ビジョンをCarat UKで実践するために、以下の3点を重視しています。
1. 人材: Caratは、優秀な人材を獲得、育成し、定着させる社風を培っており、英国の有名紙『Sunday Times』で「働きがいのある企業100社」にノミネートされました。優秀な人材の貢献により、当社は現代のメディア環境の中でエージェンシーが果たすべき最も重要な役割を果たしています。つまり、クライアントが進化しつつあるメディア環境の中で、自信を持ってマーケティング活動を展開できるよう、物事の包括的な見方、考え方を提供しているのです。グローバリゼーションの潮流の中、Caratのグローバル・クライアントに対してサービスを提供するにあたり、Carat UKの豊かな人材がこれまで以上に戦略的な役割を果たしています。
2. 価値:Caratは市場トップクラスの実績を有し、クライアントに真の事業価値を提供しています。当社の実績は、革新的な洞察力とプランニング・ツールによって支えられており、その多くはCaratのグローバル・ネットワーク全体で共有されています。2013年、Carat UKは54の賞を受賞しました。これは、Caratの商品・サービスの質の高さ、ひいてはクライアントに提供する価値の高さを示すものです。
3. 成長:Carat UKは、業界第2位のポジションを確立していますが、中長期的には第1位を獲得できるよう戦略を推進しています。現代の市場環境における成長のカギは、多様化を図ることにあります。他の電通イージス・ネットワークのエージェンシーが持つ専門性を活用しながら、イノベーションの創出に継続的に取り組むことによって、クライアントおよび広告業界から高い評価を獲得し、事業の成功へとつなげていきます。
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- マシュー・フック
Carat UK(カラ英国)
社長 -
- 2002年
- Vizeum UK(ビジウム英国)入社
- 2010年
- Jump Tunk US(ジャンプタンク米国)パートナー就任
- 2012年
- Carat UK最高戦略責任者就任
- 2014年
- Carat UK社長就任
Carat UKの人材と社風を重んじ、顧客に対する業務遂行および事業の成長と多様化に重点を置いた経営を担っています。